アマゾンオーディブル【崩れる脳を抱きしめて】
あらすじ・登場人物・感想・ナレーターの紹介をしています。
【崩れる脳を抱きしめて】は2018年本屋大賞にノミネートされた作品で、病院を舞台にした恋愛ミステリー小説です。
著者 | 知念 実希人 |
ナレーター | 川上 晃二 |
賞 | 広島本大賞(第8回) 沖縄書店大賞(第4回) |
カテゴリー | ミステリー |
オーディブルのカスタマーレビュー | 4.8/5 |
他作品 | 『誰がための刃 レゾンデートル』 『仮面病棟』 『天久鷹央の推理カルテ』シリーズ 『硝子の塔の殺人』他 |

【崩れる脳を抱きしめて】あらすじと登場人物
あらすじ
研修の為に葉山の高級終末医療病院に来た碓氷。
そこで頭に爆弾(脳腫瘍)を抱えた女性、弓狩(通称ユカリ)と出会う。
碓氷はユカリと過ごすうちに自分を縛る過去の呪縛から解放され、ユカリもまた恐怖に感じていることを克服する。
碓氷はユカリに対して生まれて初めての恋愛感情を抱き、それを伝えられないまま研修を終えて広島に帰った。
その後ユカリと連絡を取ることができなかった碓氷は、元恋人の冴子に励まされ、再び葉山の病院を訪ねることを決心する。
そんな時、碓氷を訪ねて来た弁護士からユカリが亡くなったと知らせを受けた。
再び冴子に励まされ、真相を確かめる為に葉山の病院に行った碓氷は驚くべき事実を知らされる。
登場人物
登場人物 | |
碓氷 蒼馬 | 研修医。父親が借金を残して愛人を作って逃げたことで、お金に苦労して育った。その過去に苛まている。 |
弓狩 環 | 脳腫瘍を患っており終末医療の為に入院している。祖父母の莫大な遺産を相続したため、親戚に命を狙われており外へ出ることができない。 |
朝霧 由 | 環と同じ病院の入院患者。環とは年齢も近く仲がいい。 |
榎本 冴子 | 蒼馬の元恋人で医者。蒼馬のことをよく理解している。 |
【崩れる脳を抱きしめて】感想
心に傷を持つ研修医と、余命いくばくかの女性の切ない恋愛物語かと思ったら、途中から一気にサスペンスな展開に転調します。
どんでん返しに次ぐどんでん返し。
聞いていてわからなくなる部分もなく、声優の川上晃二さんのナレーションも聞きやすく、飽きずに集中して聴けました。
主人公碓氷の性格が少し女々しく感じるところがありましたが、ユカリや冴子に引っ張られながら物語が進んでいきます。
何となく碓氷に対して繊細な細身の男性のイメージを脳内で作り上げていたので、まさかあんなところで危険を回避できると思わずびっくりしました。
1章で碓氷とユカリさんの切ない別れに浸っただけに、ラストの展開は好き嫌いが分れそうです。
声優:川上 晃二さんの紹介
ナレーター:川上 晃二 かわかみこうじ
生年月日:1992年1月13日
職業:声優
オーディブルで聴ける他の作品
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「ブラックリスト 警視庁観察ファイル」著者: 伊兼 源太郎
「50歳からは、「これ」しかやらない」著者: 大塚 寿
トラウマを抱えた蒼馬と川上さんの声の雰囲気で、優男の蒼馬を脳内で作り上げていました。
それが幸いし、余計に物語を楽しめました。
やっぱりプロの声優さんのナレーターは、素晴らしい。
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