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【ブレッドウィナー/生きのびるために】ネタバレ感想!希望を失わない少女の話

このページでは【ブレッドウィナー/生きのびるために】のネタバレ・登場人物・感想を書いています。

【ブレッドウィナー/生きのびるために】は2001年アメリカ同時多発テロ事件後のアフガニスタン、カブールが舞台となっています。

にわのき
にわのき
女性だけで外を出歩くだけで身に危険が及ぶ土地で、父親を不当に逮捕された11歳の少女が長い髪を切り男のふりをして働きに出かけるお話です。

【ブレッドウィナー/生きのびるために】のネタバレ内容をまとめるとこちらです。

  1. 父親が不当逮捕される
  2. 食糧が尽きていたので男装して買い出しにいく
  3. 男装が上手くやれたので働き始める
  4. 姉が嫁ぐことになり地を離れることになる
  5. 地を離れることを伝える為に父親の元へ行くが…

それでは内容を詳しく説明していきます。

【ブレッドウィナー/生きのびるために】ネタバレ

以下ネタバレです!

父親の不当逮捕

11歳の娘パヴァーナは、戦争で片足を失った元教師の父親と母親、姉ソラヤとまだ幼い弟ザキの5人で暮らしていました。

父親とパヴァーナは翻訳と行商をして日々の生計を立てていますが、家にあるものを売っている為、売るものも尽きてきています。

ある日、パヴァーナが生活の為に売りに出したお気に入りのドレスを犬に汚されそうになり大声をあげてしまったことで、タリバンの男2人に「女が大声を出して目立つな」と絡まれてしまいます。

男の1人は父親の元教え子イドリーヌで、パヴァーナを見て嫁にこいと言い出したため、父親と口論になりますが、もう一人の大柄の男がイドリーヌを黙らせ事なきを得ます。

しかし気が収まらないイドリーヌはその後仲間を連れてパヴァーナの家に行き、「女に本を読ませている、イスラムの敵」と言い、父親を刑務所に連れて行ってしまうのでした。

食料を買いに行くパヴァーナ

次の日母親とパヴァーナは父親の不当逮捕の直談判に行くために刑務所に出かけますが、女だけで出歩いたことが道中見つかり、問答無用に殴られ母親はひどいケガを負わされます。

なんとか家にたどり着き、しばらくはじっとしていましたが、食料が底を尽き始めてきたのでパヴァーナは市場へと買い出しに出かけます。

しかし男が一緒でなければ外出も禁じられている為、どこに行っても食料を売ってもらえないばかりかタリバンに見つかってしまい、走って逃げるうちに転んで鞄も落としてしまったのです。

家に帰ったパヴァーナは、ソラヤにけがの手当てをしてもらいながら涙をこぼすのでした。

パヴァーナの決心

次の日の朝、何かを決心したパヴァーナは長かった髪を切り、亡くなった兄スリマンの服を着て男のふりをして市場に出かけます。

初めバレやしないかと心配していたパヴァーナも、思いの他上手くいき気持ちが落ち着き始めたころ、同じく男のふりをした同級生ショーツィアと再会します。

そして2人は行動を共にするようになり、パヴァーナは父親の事を話します。

するとショーツィアから刑務所の人間にお金を渡せば父親に会えるかもしれないと言われ、パヴァーナは父親に会うためのお金を稼ぐために翻訳と行商を1人で再開します。

ラザクとの出会い

ある日、父親が連れていかれた日に市場であったタリバンの大柄の男が、パヴァーナに「前にいた男はどうしたと」と声をかけてきました。

パヴァーナは男装がばれるのを恐れ、自分は父親の甥だと偽ります。

すると大柄の男はパヴァーナに、字が読めない為代わりに読んで欲しいと手紙を差し出しました。

手紙は、大柄の男ラザクの妻が亡くなったという知らせであり、姉の結婚式に向かう途中、バスが地雷を踏んでしまい大けがを負い亡くなったと書かれていました。

妻の知らせを聞いたラザクは、そのまま何も言わず立ち去っていきました。

お金を握りしめ刑務所へ

パヴァーナの母親は、マザリシャリフの親戚に助けを求める手紙を書きました。

助けてもらう代わりに姉を親戚の息子と結婚させる約束をし、負担はかけず何でもするからここから連れ出してほしいと記しました。

 

商売に慣れてきたパヴァーナは、気にいっていたドレスを1000アフガニで売り、早めに家に帰り外出禁止の時間が迫る中、ソラヤの反対を押し切って父親のいる刑務所に向かいます

 

しかし歩き詰めてやっとたどり着いたパヴァーナでしたが、門番にお金を渡そうとしても突き飛ばされ門前払いされてしまうのでした。

パヴァーナとショーツィアは父親に会えなかったのはお金が足りなかったからだと考え、お金が稼げる力仕事を始めますが、少女の力では雇い主が気に入る仕事ができず、大した稼ぎにはなりませんでした。

 

パヴァーナはその後ラザクと親しくなり、ラザクに字を教えます。

そして以前ここにいた男は悪いことをしていないのに刑務所に連れていかれたと話すと、いとこが水曜日にその刑務所にいるから、その日に行っていとこにラザクの名を伝えろと言われました。

内戦が始まる

パヴァーナとショーツィアはお金を貯める為に今度はもっと過酷な仕事をしますが、ショーツィアが疲れて座り込んでいると見つかり呼ばれてしまいます。

しかも呼んでいた男は父親を陥れた元教え子のイドリーヌでした。

パヴァーナは見つからないようにしますが、結局ばれてしまいイドリーヌを殴ってショーツィアと逃げだします。

怒り狂ったイドリーヌは銃を持って追いかけ、岩の穴の中に逃げ込んだパヴァーナたちに向かって銃を撃ちます。

しかしイドリーヌはもうじきに始まる戦いの為にすぐに戦場へ向かわなくてはならなかった為、それ以上は深追いをされることなくパヴァーナたちは無事でした。

再び父親の元へ

パヴァーナが家に帰ると毎日ケガばかりして帰ってくることを心配した母親からもう外には行くなと言われ、ソラヤの結婚が決まり、明後日親戚が迎えに来るからもう男のふりの必要はないと言われます。

しかしパヴァーナは、「せめて父親に行き先と歩くための杖を渡してあげたい。それができたら女の子に戻ってついていく」と懇願するのでした。

次の日パヴァーナはショーツィアに別れを告げ、父親に会いに再び刑務所に向かいます。

パヴァーナが家を出ると家にソラヤの嫁ぎ先の親戚が予定より1日早く現れました。

戦争がはじまり、道が封鎖されるから今すぐ出ようと言われます。

パヴァーナの帰りを待ちたいという母親の願いは聞き入れられず、母とソラヤとザキの3人は無理やり車に乗せられ車は出発してしまいます。

戦えない人間は処刑

刑務所についたパヴァーナは門を叩き、ラザクのいとこを呼びます。

その時門が開き、鞭を持った男に打たれそうになりましが、ラザクが現れ助けてくれました。

ラザクによると、戦いが始まるため今から戦えない人間は処刑することになったというのです。

パヴァーナが正体をあかすと、驚いたラザクは日没までに戻らなければできるだけ遠くへ逃げろと言い、父親を連れてくるため門の中へ入っていきました。

再開

一方、母親たち3人を乗せた車は途中で故障してしまい、車から降りた母親はパヴァーナを連れ戻す決心をします。

そして、車が直り男から再び車に乗るように指示されると、母親はソラヤにザキを託して逃がし、「私たちを解放しろ」と言います。

男は怒ってナイフを向けると、母親は男が向けたナイフを素手で握り「息が続く限り呪い続ける」と言い、そして男は「どうかしてる」と言って去って行くのでした。

 

門の前で待っているパヴァーナは、門の中で銃声が聞こえるため恐怖で震えますが、いつものように物語を作り恐怖をやり過ごし、ラザクが父親を連れてくるのを必死で待ちます。

そしてやっと門が開き、ラザクが父を担いで現れました

ラザクは父を荷車に乗せ「できるだけ遠くへ逃げろ」と言い再び門に入っていきました。

 

ザキをおぶって逃げていたソラヤに母親がやっと追いつきます。

そして気を失っていた父親も目を覚ますのでした。

【ブレッドウィナー/生きのびるために】登場人物

 

登場人物
父親戦争で片足を失った元教師
母親作家
パヴァーナ父親の不当逮捕の後一家の稼ぎ手となる
ソラヤパヴァーナの姉。一家の為にあった事もない親戚の家に嫁に行く。
ザキパヴァーナの弟。まだ幼くいつもパヴァーナが物語を語って喜ばせていた。
イドリーヌ父親の元教え子でタリバンの一人。父親の逮捕のきっかけを作った男
ラザクタリバンの1人。パヴァーナに手紙を読んでもらって以来親しくなる。

【ブレッドウィナー/生きのびるために】作品紹介

この映画はデボラ・エリスのベストセラー小説を映画化したものでカナダ・アイルランドルクセンブルクで共同制作され2017年に公開され数々の賞を受賞しました。

日本では、2018年6月1日より『生きのびるために』のタイトルでNetflixで配信が始まり、2019年12月20日より『ブレッドウィナー』のタイトルで劇場公開されました。

タイトルの「ブレッドウィナー」は一家の稼ぎ手という意味だそうです。

  • 第42回アヌシー国際アニメーション映画祭観客賞・審査員特別賞・最優秀音楽賞受賞
  • 第45回アニー賞最優秀インディペンデント作品賞受賞

また映画の声優や音楽もアフガニスタンに縁のある方々が担当されているそうです。

  • 声優:全体の半分がアフガニスタンにルーツを持つ俳優が担当
  • 音楽:アフガニスタン国立音楽院の学生が参加

【ブレッドウィナー/生きのびるために】原作本

この映画の原作はカナダの平和活動家であり、作家であるデボラ・エリスの「生きのびるために」(さ・ら・え書房刊)です。

「生きのびるために」は17か国で翻訳され、数々の文学賞を受賞したベストセラー児童文学で、日本でもこの本を読むことができます。



 

【ブレッドウィナー/生きのびるために】感想

たった11歳の女の子が父親を救うために、男装し、男と同じ力仕事を行ってお金を稼ぎ、危険も顧みず刑務所に行く勇気には本当に感心し、胸が痛みます。

この物語は、平和活動家のデボラ・エラスがパキスタンの難民キャンプを訪れ、アフガニスタンの女性や少女から聞いた話をもとに書いた本が原作となっており、ほぼ実話です。

11歳の子供が学校にも行けず外へ出るのも命懸け。

父親が理不尽に逮捕され母親が理不尽に殴られる姿を目の当たりにする。

生きる為に会った事もない親戚の男と結婚をする。

これは遠い国の昔話ではなく今も現実に起こっている出来事なのです。

こんな日々の中に生きていても、パヴァーナの語る物語は美しい色であふれており、友人ショーツィアも見た事もない海に憧れ、いつかそこに行くとお金を貯めて男のふりをして働いています。

パヴァーナたちが地雷だらけの道を話しながら帰り、捨ててあった戦車の上で夢を語る姿はどんな状況でも前を向いて進もうとする彼女たちの強さが現れています。

 

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