この記事ではネットフリックスで配信中の韓国ドラマDP脱走兵追跡官1話『花を持った男』についてのネタバレ・感想をまとめています。
DP脱走兵追跡官は、成人男性が一定期間軍隊に所属する韓国の懲役制度の闇を描いたドラマで、原作者キム・ボトンさんの実体験を元に描かれています。
過酷な後輩いじめが横行している憲兵に配属されたアン・ジュノ。ジュノも目をつけられるがDT担当官に認められDPになる。上兵と組み脱走兵を捕まえる為に外出するが、上兵は遊び始めてしまうのだった…
- 原作・制作:ハン・ジュニ、キム・ボトン
- 原作者キム・ボトンの実体験に基づくウエブ漫画を実写化
- 陸軍憲兵隊:軍事警察とも呼ばれ、主に軍隊内部の秩序を保つ。
- D.P.:Deserter Pursuitの略
DP脱走兵追跡官【1話】 あらすじネタバレ
韓国の徴兵制度により入隊したアン・ジュノは、5週間の訓練を終え、身長175cm以上という事で憲兵に配属。
配属先は理不尽で過酷な後輩いじめが横行していた。
ある日180日以上も捕まらない脱走兵の行き先を推理し言い当てた事で、DP担当官であるパク・ボムグ中士に目をかけられDPとなる。
DPは2人1組で動き脱走兵を捕まえるのが任務。
ジュノの初任務は上等兵パク・ソンウと共に、いじめが原因で脱走したシン・ウソクを保護する事。
ウソクを保護するためにソウルに来たが、脱走兵を捕まえる名目で外出ができるため、ソンウは羽を伸ばし始め友人を呼びどんちゃん騒ぎを始める。
二日酔いの薬を買いに行かされたジュノは、突然現れた青年からライターを貸して欲しいと言われライターをあげる。
そして夜通し飲み明かした後パク中士から連絡が入り、ウソクが自殺したと告げられたのだ。
ウソクはモーテルで練炭自殺し、使われたのはジュノが渡したライターだった。
資料を読んでいなかったため青年がウソクだと気が付かなかったジュノは、保護できずに死なせてしまったばかりか、自殺するためのライターを渡してしまった事を悔やむ。
ウソクの自殺を面倒がるソンウの態度に「人が死んだ」と言って殴ってしまうが、それはまるでジュノ自身を殴っているかのようだった。
DP脱走兵追跡官 階級別にみたキャスト
画像引用:ネットフリックス
5週間訓練兵としての訓練が終わると兵となり二等兵から順に兵長へと上がっていきます。
兵は階級関係なしに同じ部屋で生活を共にする為、いじめが理由で脱走するのは一等兵・二等兵が多いのかもしれません。
階級 | |
元帥 | 元帥 |
将官 | 大將・中將・少將・准將 |
領官 | 大領・中領・少領 |
尉官 | 大尉・中尉・少尉 |
准士官 | 准尉 |
副士官 | 元士・上士・中士・下士 |
兵 | 兵長・上等兵・一等兵・二等兵 |
訓練兵 |
キャスト | ||
アン・ジュノ二等兵 | チョン・ヘイン | 憲兵配属後、すぐにDPに抜擢される。 |
パク・ソンウ上等兵 | コ・ギョンピョ | 仕事より遊び優先。DPの特権を利用し豪遊している。 |
パク・ボムグ中士 | キム・ソンギュン | DP担当官 |
ファン・ジャンス兵長 | シン・スンホ | 気に入らない後輩を執拗にいじめる古参兵。 |
チョ・ソクポン一等兵 | チョ・ヒョンチョル | アニメ好きで後輩に優しい先輩。ファンのいじめの標的になっている。 |
シン・ウソク | パク・ジョンウ。 | いじめを苦に脱走。潜伏先のホストクラブでもいじめにあっていた。 |
DP脱走兵追跡官【1話】感想
訓練兵たちのビフォーアフターが凄い
新兵入所式の時はどこにでもいるような普通の若者たち。
きびきびと歩くわけでもなくどちらかと言えば、「呼ばれたから来たよー」って感じのムードで、敬礼もバラバラ。
締まりのない入所式ですが、厳しい新兵訓練が始まるとすさまじく一変する様子に驚かされます。
泥の中を這いつくばり泥だらけでご飯をかきこみ、さらにガスマスクを外して毒ガスの中息を止める訓練(?)などを否応なしに受ける若者たち。
5週間の新兵訓練が行われ、配属させるまでにはすっかり軍人としての姿勢が体に叩き込まれた彼らが印象的でした。
ウソクはジュノがDPだとわかっていた?
上の命令には絶対と教え込まれ、逃げ場がなく閉鎖された空間で起こる過酷なイジメ。
古参兵は気に入らない後輩を徹底的に迫害する。
脱走したウソクは、軍でも潜伏先のホストクラブでもいじめに遭っていました。
ウソクが最後自殺するときに辛かったことを思い出して泣くシーンが居たたまれないですね…。
ウソクはジュノがDPだとわかっていたのでしょうか?
- わかっていてライターを自殺に使った。
- ただ単に通りすがりの人にもらったライターを自殺に使った。
DPだとわかっていたら声はかけないと思うのでおそらく後者だと思うのですが、ジュノからライターを借りた時のウソクの「休暇中ですか?楽しんでくださいね」の言葉から「あれ?知ってる?」と思ってしまいました。
ジュノの服は与えられたリュックの中に入っていたものだから、ウソクは脱走する前にDPの誰かが着ていた服を見ていて、ジュノがDPだとわかったのかな?と。
ジュノの服だけではなく、自殺の道具に使われたライターも気になります。
パク中士がわざわざライターをジュノに返したのはジュノの物だとわかる決め手がライターにあったのかどうなのか、韓国語で書かれている為わかりません…
もしもウソクがジュノの事がDPだとわかっていたとしたら、自分を追い詰めた所から派遣された人間のライターで死ぬって相当辛いと思います。
これは自殺ではなく、自分は殺されたのだというウソクのメッセージも含まれているかもしれません。
ジュノはソンウの命令とはいえ遊んでいた挙句に、あげたライターで死なせてしまった事への自分への怒りと後悔でいっぱいでした。
ソンウの一言がきっかけでソンウを殴ってしまいますが、真面目で純粋なジュノならではの行動だと思いました。
DP脱走兵追跡官 ネタバレ・感想まとめ
DP脱走兵追跡官1話『花を持つ男』
DP脱走兵追跡官2話『一場春夢』はこちら
DP脱走兵追跡官3話『その女』はこちら
DP脱走兵追跡官4話『モンティ・ホール問題』はこちら
DP脱走兵追跡官5話『軍用犬』はこちら
DP脱走兵追跡官6話『傍観者たち』はこちら