この記事ではネットフリックスで配信中の韓国ドラマDP脱走兵追跡官4話『モンティ・ホール問題』についてのあらすじネタバレ・感想(ネタバレあり)を書いています。
3話のまとめ
脱走兵を無事に捕まえ褒章休暇をもらったジュノとホヨルだが、ジソプ大尉の上へのご機嫌取りの為の仕事で休暇返上となってしまった。脱走兵は喧嘩の強い危険人物だったが、脱走兵に貢いでいる女性を利用する形で逮捕できた。
4話のあらすじ
いじめられている形跡はなく賢い兵長クラスの青年が脱走した。何か目的があり、覚悟を持って脱走したと思われる兵長を追うジュノとホヨルは、足取りを追ううちに彼が大好きだったモンティ・ホール問題から手がかりをつかむ…
- 原作・制作:ハン・ジュニ、キム・ボトン
- 原作者キム・ボトンの実体験に基づくウエブ漫画を実写化
- 陸軍憲兵隊:軍事警察とも呼ばれ、主に軍隊内部の秩序を保つ。
- D.P.:Deserter Pursuitの略
DP脱走兵追跡官【4話】 ネタバレ
軍に戻ったジュノの所へ父親が倒れたと連絡が入り病院へ行ったジュノ。
母親に暴力をふるい、病院でも人に迷惑ばかりかけお金をせびる父親にうんざりしていると、ホヨルから連絡がある。
慌てて実家に帰ると、新たな脱走兵が出たためにジュノを迎えにきたホヨルがジュノの母と妹と楽しく食卓を囲んでいた。
母親と一言も話さずそのまま仕事に行こうとするジュノに、ホヨルは「お母さんに挨拶をしてから行け」と言うが、ジュノは少し会話を交わしただけで去って行った。
脱走兵はホ・チド兵長
- 脱走の理由は不明でいじめを受けたりや恨みを買っている様子はない
- 危険手当が1回15万5000ウォン支給される懸垂下降をする訓練は肩をケガしてでも行う
- 賭けが好きで負けたことがない
ホヨルは、ホ兵長は何か目的があって脱走したのではないかと思い彼の実家を訪ねると、実家は立ち退きの対象区域となっておりあちこちで家が壊され危険な状態だった。
しかも実家には訪ねたホヨルを孫と思い込む程の認知症を患った祖母が一人で住んでいた。
ジュノがホ兵長の知り合いを訪ねていくとホ兵長のことが見えてくる。
- 大学を首席で入学し奨学金をもらっていたがお金が足りずあちこちバイトをしていた。
- 入隊するときに大学もバイトも全てやめてしまい、それは祖母の認知症が発症した時と重なる。
ジュノたちが大学で聞き込みをしているとホ兵長を発見するが、ホ兵長は逃げながらジュノたちを上手く女子寮へ誘導し騒ぎにさせ、軍に返すことに成功する。
一旦軍に戻ったジュノは「後輩には優しくしよう」と言っていたチョ・ソクポンがジュノの名前を知らなかった事で新人兵に厳しく接する事に驚く。
ジュノがソクポンにを諭しているとファンがやって来て絡んできたが、ホヨルが現れジュノを倉庫に連れていく。
「古参兵への態度が悪い」と折檻されているふりをしたジュノは、ホヨルと話すうちにホ兵長の目的に気づく。
ホ兵長の脱走の目的は認知症の祖母を確実に守る事。
祖母の家が予期せぬ立ち退きが行われたために脱走したホ兵長は、祖母を身近で見守る為に立ち退きで家を壊す仕事に就いた。
そして、その仕事で得たお金で老人ホームの入居費用に充てようとしていた。
その後ジュノとホヨルはホ兵長を無事逮捕した。
連行される前にホ兵長は祖母に会いに行き、ホヨルを孫だと思って抱き着く祖母に「春になったら帰るから花見に行こう」と約束する。
ホヨルは「後2ヶ月位働けばおばあさんを入院させられた」というホ兵長の手錠を外し、お金をためて祖母を老人ホームに入れてから自首するようにすすめるのだった。
軍に戻ったジュノは、母親に電話をする。
その夜、チョ・ソクポンが脱走したと知らせが入った。
DP脱走兵追跡官 階級別にみたキャスト
画像引用:ネットフリックス
5週間訓練兵としての訓練が終わると兵となり二等兵から順に兵長へと上がっていきます。
兵は階級関係なしに同じ部屋で生活を共にする為、いじめが理由で脱走するのは一等兵・二等兵が多いのかもしれません。
階級 | |
元帥 | 元帥 |
将官 | 大將・中將・少將・准將 |
領官 | 大領・中領・少領 |
尉官 | 大尉・中尉・少尉 |
准士官 | 准尉 |
副士官 | 元士・上士・中士・下士 |
兵 | 兵長・上等兵・一等兵・二等兵 |
訓練兵 |
キャスト | ||
アン・ジュノ二等兵 | チョン・ヘイン | 憲兵になり、すぐにDPに抜擢される。 |
ハン・ホヨル上等兵 | ク・ギョファン | DP組長。入院していたがソンウの代わりに呼び戻された |
イム・ジソプ大尉 | コ・ギョンピョ | DP司令官 |
パク・ボムグ中士 | ソン・ソック | DP担当官 |
ホ・ギヨン一等兵 | パク・セジュン | DP速報室でPCを使って情報収集をしている |
ファン・ジャンス兵長 | シン・スンホ | 気に入らない後輩を執拗にいじめる。 |
チョ・ソクポン一等兵 | チョ・ヒョンチョル | アニメ好きで後輩に優しい先輩。ファンのいじめの標的になっている。 |
ホ・チド兵長 | チェ・ジョンヨン | 脱走兵。認知症の祖母を守る為に脱走した。 |
DP脱走兵追跡官【4話】感想
ホ兵長の気持ちにふれジュノの心にも変化が
1人家に残してきた認知症の祖母を立ち退きから守る為に脱走したホ兵長。
隊にいてもケガをしているのにも関わらず、祖母の為に危険な訓練をしてまでお金を貯めていました。
兵長クラスなので除隊までも残り少なかったと思うのですが、立ち退きが始まったと知り祖母のために脱走してしまいます。
ホ兵長が軍に戻されたら祖母はどうなってしまうかわからないのでジュノたちはホ兵長を逃がしたわけですが、報告を受けたパク中士も何も聞かず理解している様子が良かったです。
ホ兵長と関わることでジュノの中で何かが変化したのか、今まで避けていた母親に自分から電話しました。
少しずつでもわだかまりが解けていくといいですね。
考えさせられたモンティ・ホール問題
今回の題名になっているモンティ・ホール問題とは確率論の問題だそうです。
3つのABCの扉の向こうにはそれぞれリンゴ・みかん・バナナがある
- まず回答者にみかんはどの扉かを決めてもらう。
- 回答者がみかんをAの扉で選んだとする。
- 質問者はCの扉をあけ、バナナだと知らせる。
結果みかんはAかBの扉の中にあるのだが、Aを選んだ回答者は選び直すべきか?
この時AとBの扉のみかんは1/2ずつの確率ではなくAが1/3、Bが2/3の確率に変わる。
どれがハズレかと言う変数は初めに選んだ扉によって変わるため選び直した方がいい。
数学的なことはわかりませんが、現実世界にあてはめてしまい結構考えさせられた今回の話。
生きていると進学・就職・結婚などいろんな場面で選択を迫られます。
最善の扉の選択をしたはずなのに途中で不測の事態に陥ってしまった時、次の選択をする時って冷静さを失いますよね。
下手するとドラマでよく観るようにどんどんと悪い方へ転がっていく。
時々「どうしてこっちの扉を選んじゃったのかな」と思うけどその時はそれが最良の扉だと思ってしまったんですよね。
この扉しかないと思っていたら意外と最善の扉がすぐ横にあったりしても視野が狭くなっているので気が付きません。
自分の中で逃れる事の出来ないと決めつけている問題は、別の選択をすることであっさり解決するのかもしれないなと思って観てました。
ホ兵長の大学教授の話の中で「選択を変えればすべてが変わるのに多くの人は恐れから現状維持をしたがる。これを日常生活や人生に置き換えると『不確実性』がプラスされる。よって人の心や感情は確率で予想できない」とありました。
常に正解の扉を開けるような選択ができたらいいですよね。
DP脱走兵追跡官 ネタバレ・感想まとめ
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