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Netflix【真夜中のミサ】ネタバレ感想!天使に見えたのはなぜ?

この記事ではネットフリックスで配信中のドラマ『真夜中のミサ』のネタバレと司祭・天使・リーゼについての感想を書いています。

にわのき
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小さな島にやってきた若い神父。彼が現れてから起こる奇跡や不可思議な事。

怖く、悲しく、切なく、見終わった後も心に残る物語です。

ネタバレを多く含んでいますのでネタバレしたくない方はご注意ください。

  • タイトル:真夜中のミサ
  • 公開:2021年
  • 製作国:アメリカ
  • ジャンル:ミステリー・ホラー
  • 監督:マイク・フラナガン『サイレンス』『オキュラス/怨霊鏡』他
  • おススメ度:

批評家による『真夜中のミサ』の評価は高く、IGN USは10点満点中9点を与え、「これまでのフラナガンの作品で最高」だとレビュー。 引用元:yahooニュース

『真夜中のミサ』あらすじ

真夜中のミサ

人口127人の古い建物が並ぶ小さな島にある教会には、巡礼に行き体調を崩した司祭の代理として若い神父が派遣されてきた。

この神父が島に来てからというもの数々の素晴らしい奇跡が起こり始める。

しかし同時に不気味な出来事も相次いで起こり始めた…

『真夜中のミサ』全話ネタバレ

にわのき
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気になる話をクリックしてください。ネタバレあります。
1話:創世記

酔っ払い運転で人を死なせてしまったライリーは、4年の刑期を終えて両親のエドとアニー、10代の弟ウォーレンが住む故郷のクロケット島に帰ってきた。

クロケット島は石油流出事故の影響で経済的に貧しい島になっていた。

同じ日、島にある聖パトリックカトリック教会のジョン・プルーイット司祭が、巡礼を終えて帰ってくるはずだったが、旅の途中で病気になり島に戻れなくなったという事情で、司祭の代役でポール・ヒル神父が派遣されて来た。

日曜礼拝の日、滞りなくミサを行った若いポール神父は島の人たちからも歓迎された。

 

ミサにはライリーも出席しており、そこで昔の女友達エリンと再会した。

エリンは一度は島を出たが妊娠して戻ってきており、現在は学校の教員をしていた。

 

その夜、島には嵐が直撃し窓の外を見ていたライリーは、嵐の中にプルーイット司祭らしき人物を見かける。

80歳を超えた老齢の司祭が時々徘徊していると聞いたライリーは、心配して外へ出るが見失ってしまう。

次の日、海岸には島にいた多くの猫の死骸が横たわっていた。

2話:詩篇

浜辺の猫の大量の死骸に伝染病を疑う保安官は、島の人たちを近寄らせないようにし、信徒ベヴァリーは教会の周りに殺鼠剤をまいた。

父親の仕事を積極的に手伝う保安官の息子アリを町長は褒め、イスラム教の信者である保安官に教会へ来るように誘った。

 

町長の娘リーザは不幸な事故で車いす生活を余儀なくされているが、平日礼拝でも欠かさず出席し、ポール神父から聖体拝領を受けホスチアと聖杯の中身を飲んだ。

ポール神父は教会の中だけでなく、体調をくずして寝ている老齢のミリーの為に家を訪ねミサをした。

ミリーは痴呆がありポール神父を司祭と間違えたが、ホスチアと聖杯の中身を飲ませミサを無事に終えた。

 

島で毎年行われる「灰の水曜日」では、ポットラックが行われた。

そこで神父は、仮釈放委員会の確認印の為にわざわざ本土に通って禁酒会に参加しているライリーに、禁酒会を公民館で始めると提案した。

そして酔って猟銃を発砲しリーザを下半身不随にしたにもかかわらず今でも酒をやめられずにいるジョー・コリーの手本になってほしいとライリーに言った。

 

猫の大量の遺体に続き、町に妙な事が起こり始める。

ジョーのかわいがっていた犬がポットラックの最中に毒物を口にして死んだ。

エリンや町の人たちが、夜窓の外に人影を見るようになる。

廃屋の中に入った青年が何者かに襲われ行方不明になった。

 

次の日曜礼拝の時、欠かさず教会に通っていたリーザに奇跡が起こった。

ポール神父はホスチアを少し離れた位置で渡すと、リーザは立ち上がり神父の所へ歩いて行った。

3話:箴言

リーザの奇跡の後、神父は家に入り洗面所で血を吐いた。

奇跡はその後も次々と起こり、ライリーの父親の腰痛が治り、杖をついて学校に通っていたリーザは1人で走れるようにもなった。

ミリーは2階に1人で上がれるようになり、認知症も改善された。

そしてミサには奇跡を願う多くの人が訪れるようになったが、神父の体調は悪くなっていった。

 

リーザを銃で撃ったジョーにも奇跡が起こった。

リーザがジョーの元を訪ね、涙ながらにジョーを憎いと言うが、それでも許すと言ったのだ。

ジョーは涙し、その後禁酒会に参加するようになり、ライリーとジョーは共に変わろうと誓い合った。

こうしてポール神父に救いを求める人が増えていった。

 

ある日、イスラム教を信仰している保安官はアリのカバンの中から聖書を見つけた。

それは学校でベヴァリーが生徒に配った聖書だったが、アリは教会に興味を持ちミサに通いたいと言いだした。

 

神父の家ではベヴァリーと町長であるリーザの両親とスタージが神父の帰りを待っていた。

しばらくして神父は帰ってきたが、突然血を吐いて倒れ動かなくなってしまった。

巡礼

プルーイット司祭は信徒や本人も気づかないうちに認知症を患っていた。

巡礼中何度も一行とはぐれて迷子になり、そしてとうとう砂漠に迷い込んでしまった。

砂漠で激しい砂嵐に襲われた司祭はさまよい続け、古い廃墟の入り口を見つける。

廃墟の中は暗く一歩先も何も見えない。

恐怖の中マッチを擦った神父は、突然現れた羽の生えた生物に首をかまれた。

司祭の血はどんどん流れたが、やがて血と共に痛みも恐怖も消えていった。

司祭は突然この生物を天使だと思い始めた。

そして天使は自らの手首を爪で裂き、司祭に血を飲ませた。

司祭の心の中に「これは私の血の杯。皆これを受けて飲みなさい。」という天使の言葉が何度も響いた。

翌朝、目覚めた司祭は自分が何十年も若返っていたことに気づいた。

司祭が迷い込んだ廃墟は古い教会のように見え、教会の中の天使は光を恐れていた。

そして天使を必要とするこの島の人々の為に、木箱に天使を入れて連れて来たのだった。

ベヴァリーとリーザの両親、スタージが動かなくなった神父に悲しむ中、突然神父は息を吹き返した。

4話:哀歌

ミリーの娘であり医師であるサラの元へ妊婦検診に訪れたエリンは、お腹の中の赤ちゃんが消えていることを知らされる。

エリンは子供のころから母親のDVを受け、島を出てから結婚した相手からのDVに悩まされていた。

しかし妊娠をきっかけに逃げる決心をし、島に帰って来たのだった。

深い悲しみにくれているエリンに寄り添っていたレイヤーも、事故以来よく見る夢があり、未来に希望が持てずにいた。

2人は死について語り合い、手を取り合い祈り始めた。

 

神父はミサの為に、ミリーの家に行った。

すでに痴呆が治り元気になったミリーは、神父が司祭だとすぐにわかり2人は手を取り合った。

 

体調が日に日に悪化していく神父は、どこかへ行ってしまっている天使を呼んだが現れない。

神父が残っていた天使の血を飲んでいると、ジョーが神父に救いを求めて現れた。

飢えた神父はジョーを強く抱き絞めた。

そしてよろけて頭を打ち流したジョーの血を舐め始め、ついにはジョーの頭を抱えて血を吸い始めた。

 

そのころ、ライリーはエリンと一夜を共にしていた。

この日、ライリーがいつも見ている孤独な夢に変化が現れた。

いつも1人で乗っているライリーのボートには、エリンも一緒だった。

 

次の朝、時間になっても現れない神父を心配したべヴァリーが様子を見に行くと、ジョーの遺体と憔悴しきった神父がいた。

壁に貼ってあった司教の昔の写真を見てポール神父が司教だと以前から気づいていたベヴァリーは、正体を信徒に明かすように勧めていた。

ベヴァリーは神父の復活をキリストの復活と重ねたのか、喜びに満ちていた。

神父が日に当たれなくなったことを知ったベヴァリーは教会に戻り代役を立て、町長とスタージにジョーの遺体の隠蔽を命じた。

 

その頃サラの紹介で本土の病院で診てもらったエリンは、検査の結果で流産どころか妊娠した形跡もないと言われる。

 

その夜、禁酒会に来たライリーは、ジョーが本土の姉の所に行っているため欠席だと聞かされる。

しかしジョーから数週間前に姉を亡くした事を聞いていたライリーは、神父の嘘に不信感を抱き始めた。

一旦は家に帰りエリンの元へ出かけたが、気になり再び神父の所へ向かった。

そこでライリーは公民館で神父と、戻ってきていた天使を見てしまい襲われた。

5話:福音

島で行方不明になっている青年の捜索を頼まれ保安官は、最後に会ったのがジョーだと聞き、ジョーの家を訪ねるが留守だった。

署に戻った保安官の元にエリンが現れ、ライリーの捜索願を提出した。

 

ミリーは一段と若返っていた。

ミリーの姿に人々は驚き、その奇跡に涙ぐむ人もいた。

夜のミサに参加したサラとミリーだが、ミリーは軍国主義的ないいまわしをした司祭に不快感を覚え、サラにここにはもう来るなと言った。

 

エリンが寝ていると行方不明になっていたライリーが訪ねて来た。

ライリーに誘われて、ボートに乗ったエリンは全てを聞かされる。

ライリーが目覚めた時、神父がそばにいたため、外へ逃げたが日光でやけどを負った。

様子を見に来たべヴァリーに噛みつきたいという強い衝動にかられた。

神父はライリーを座らせ、話を始める。

神父は8歳で亡くなった姉がきっかけで死を恐れるようになり宗教家になった。

しかし今は死を恐れる必要はなくなったと言う。

  • 一度死んで生き返った事をキリストの復活に例える神父。
  • 人の血を求める衝動を神の意志と言い、ジョーを殺した神父。
  • 罪の意識すら感じずそれを受け入れ、聖書の言葉を都合よく解釈する神父。

神父の話を聞いていると、ベヴァリーとスタンリーが部屋に入ってきた。

ベヴァリーはライリーが祝福を受けたと嫉妬し、スタージは腕を切り聖杯に血を注ぐ。

そしてライリーは気持ちとは裏腹に聖杯の血を飲み干した。

家に帰ったライリーは家族のベッドに手紙をおき、エリンをボートへ誘ったのだった。

ライリーは自分の身に起こった事が受け入れられず、逃げ場のないボートの上を死に場所を選んだ。

エリンに全てを話したライリーは、最後に事故で死なせてしまった少女の幻覚を見る。

ライリーは、少女の伸ばした手を握り燃えた。

6話:使途言行録

太陽を浴びて燃え尽きたライリーに呆然としていたエリンだったが、オールを漕ぎ島に引き返した。

エリンはサラの家に行きライリーから聞いた話をする。

老齢の母ミリーが今では娘のような若さを取り戻した事について研究をしていたサラは、ミリーの血が太陽の光を浴びて燃えた事を知らせた。

サラは、妊娠中定期健診に通っていたエリンの血液も採っており、エリンの血液も太陽で燃えたと言う。

エリンの妊娠そのものがなくなった事も、身体に入った異物(天使の血)が身体を若返らせたのが原因だったと推測した。

 

ライリーが死んだことを感じた神父は、ベヴァリーから今夜行われる復活徹夜祭ですべてを信徒に話すことを勧められる。

 

エドはライリーの手紙に書かれていることが、信じられず神父の元へ行く。

ライリーが死んでしまったのではないかと思ったエドは神父に手紙を渡して帰った。

神父がプルーイット司祭あての手紙を開けると「われらは塵ゆえ、塵に帰るべき」と書かれたメモが入っていた。

 

本土に行くことにしたエリンはライリーの母アニーを訪ね、一緒に行かないかと誘うが徹夜祭があるから無理だと断られ、ライリーの死を告げるとアニーは激昂した。

保安官を訪ね事情を話したサラは、血液をもって本土に行き解決策を見つけ出すと言い保安官に教会を調べて欲しいと頼む。

本土に行くフェリーに乗ろうと港に行ったエリン、サラとミリーだが、フェリーは修理に出され全て欠航したうえ、夜には町中が停電になった。

 

保安官がイスラムの神に祈っていると、一緒に祈らなくなってしまったアリから復活徹夜祭に誘われる。

徹夜祭でまた奇跡が起こると聞き、サラの話が気になっていた保安官は参加を決めた。

 

停電の為暗くなった道を街の人たちは、ろうそくを灯しながら讃美歌を歌い教会へ向かう。

その列にエリンとサラとミリーも参加した。

その間にスタージは携帯基地局のケーブルを切断し島を完全に孤立させた。

 

復活徹夜祭には多くの人が集まった。

金の祭服を着た神父が現れ、今夜は新しい時代の幕開けだと言い、信徒の前で自分が司祭だと明かした。

巡礼の時天使に出会い若返りの祝福を受け、そしてその天使を連れて来たと告げた。

そして永遠の命を手に入れる為には今の体を一旦滅ぼさなければならないと言い、スタージが呼ばれ復活を証明する為に殺鼠剤が入ったコップを飲んだ。

苦しみ死んだスタージを見て、保安官がアリを連れて教会を出ようとすると、天使が現れた。

祭服を着た天使は祭壇に立ち羽根を広げた時、スタージは生き返った。

そして殺鼠剤が信徒たちに配られる。

保安官はアリを連れ出そうとするが、神父に止められ銃を空に撃った。

保安官は取り押さえられ、アリは「神を選ぶ」と言い殺鼠剤を飲んだ。

それをきっかけに人々は次々と殺鼠剤を飲み、倒れていった。

ミリーは保安官の銃を拾い神父を撃つと、怒った天使に連れていかれた。

復活した信徒たちは次々と殺鼠剤を飲まなかった家族を襲い始め、教会の中は惨劇と化したが、ドアは鍵がかけられ外へ逃げることはできなかった。

隠れていたエリン、エド、アニー、ウォーレン、サラ、リーザの6人はベヴァリーに見つかるが、ベヴァリーを撃ち裏口から外へ逃げた。

数分後、目覚めたべヴァリーによって教会のドアを開け放たれた。

7話:黙示録

教会の扉は開かれ、化け物となった人々は外へ出ていき血を求めて町の人を襲撃し始めた。

そのころエリンたち6人と保安官は、エリンの家に隠れていた。

通信手段と交通手段を失ったエリンたちだが、ウォーレンがカヌーの場所を思い出す。

島の感染者を絶対に本土に渡らせない為と、まだ若いウォーレンとリーゼを逃がすためにエリンたちは銃とナイフを手にした。

その時、ベヴァリーとスタージがエリンの家に火炎瓶を投げ込んできた。

エリンに子供たちを託して外へでたアニーは、時間を稼ぐために首を切り、ベヴァリーとスタージはエリンたちを追う事を忘れて、その血を舐め始めた。

 

生き返ったミリーは教会に戻り、祭壇のステップで1人座っていた神父の横に腰を下ろし話し始める。

サラは神父とミリーの間に出来た子供だった。

死に対する恐怖があった神父はサラとミリーを死なせない為に天使を連れてきたという。

一緒になれなかったことを後悔し、ミリーに懺悔する神父だった。

 

アニーの血を吸って満足したのか、我に返ったべヴァリーとスタージはエリンの家が燃えている事に気づいた。

火が燃え広がることを恐れたスタージだが、ベヴァリーは黙示録に書かれていた一節から教会以外の全ての建物を燃やす事を思い付き、教会をノアの箱舟にしようとあちこちの家に火をつけ始めた。

 

港に行ったエリン、サラ、保安官の3人は、島から出られないように船にガソリンをまいて火をつけた。

 

リーザとウォーレンは逃げ込んだ家で住民の首に噛みついている天使を見つけ、血を吸う事に夢中になっている天使に燃料をまき火をつけて逃げた。

 

スタージは夜明けまでに集会所に来るようにみんなに伝達をして、建物を燃やし続け、ベヴァリーは集会所で信徒の為のベッドを用意していた。

ベヴァリーの暴走に驚く神父。

「間違っていた。」と後悔する神父にベヴァリーは呪いの言葉を吐き、神父と袂をわかった。

 

そのころようやくカヌーにたどり着いたウォーレンとリーゼ。

リーゼは燃える町を見ながら両親の心の平安の為に祈り、ウォーレンは家族の死を悲しんだ。

 

ベヴァリーは教会に集まった人たちの選別を始めた。

訳が分からず家族を殺してしまった事を悲しむ男を、ミサに参加したことがなかったため信仰心が足りないと言う理由で追い返した。

教会の中では燃料をまいていたサラが、スタージに見つかり撃たれてしまう。

神父とミリーは悲しみ娘を死なせまいとして、神父は血を口に含ませるがサラは吐き出した。

神父はサラを抱きかかえ、ミリーはろうそくを倒して教会を後にした。

2人に気をとられていたベヴァリーは、公民館に火をつけようとしている保安官を見つけて慌てて足を撃つ。

公民館の中ではエリンが燃料をまき終わっていたが、火をつけようとしたところで飛んできた天使が連れ去り首に噛みついた。

絶望的かと思われたが、アリが現れエリンが落としたライターを拾い建物に火をつけた。

そしてエリンは首をかまれながらも、ナイフで天使の羽を切りつけ始めたが、血を吸う事に夢中で天使は気が付かない。

教会と公民館が燃え、行き場を失った人たちは散り散りになり、羽根がボロボロになった事に気づいた天使は、夜明け前に西に向かい飛び立った。

 

エリンは空を見ながらライリーと語った死について思い出していた。

エドとアニーは手を握り歌い始める。

アリは父親を抱えて海岸に向かい、2人で信仰するイスラムの神に祈りをささげた。

やがて日が昇り、力尽きた父親に手を添えて燃えるアリ。

穴を掘って太陽から逃れようとするベヴァリー。

サラが昔好きだった場所にサラを連れていき、並んで座り日が昇るのを待つ神父とミリー。

海から町の様子をみていたウォーレンとリーゼ。

リーゼは足の感覚がなくなった事をウォーレンに告げた。

『真夜中のミサ』感想・ネタバレあり

ホラーなのに感動して余韻も残るドラマでした。

以下印象に残った司祭・天使・リーザについての感想です。

ネタバレ含んでいますのでご注意ください。

天使に見えたのはなぜ?

天使の外見って人から見たら安心感や幸福感を与える姿なのかなと思うのですが、今回その姿とかけ離れた生物を天使と信じたのは、やっぱり司祭が抱える恐怖を取り除いてくれたからだと思います。

司祭の恐怖は、痴呆によって自分がわからなくなっていくことと死ぬこと。

高齢でやっと念願の巡礼に行けた司祭は、気づかないうちに進行していた痴呆の為に、何度も迷子になった自分がさぞかし恐ろしく悲しかったと思います。

エルサレムの嘆きの壁で何を祈ったのかはわかりませんが、巡礼どころの心情ではなかったと思うのです。

痛みの中絶命して甦った自分と、十字架にかけられて絶命し復活したイエス様と重ねてしまい、場所が聖地だったこともあり洞窟の生物を天使に結び付けた。

しかも病気が治りさらに若返ることができ、あんなに恐れていた死も恐怖の対象ではなくなったとしたら、例え悪魔のような姿をしていても司祭にとっては天使に見えます。

洞窟の生物にしてみれば、食料が自ら舞い込んできただけではなく、人がいっぱいいるところに連れてってくれるなんて司祭の方こそまさに天使!というところでしょうか。

司祭はこの生物を天使と本気で信じているからこそ、聖体拝領にこの生物の血を使った。

そして愛するミリーの所に行き、迷いなく飲ませた。

最終的にゾンビ映画のような大惨事となってしまいましたが、司祭はやっと本来の自分を取り戻し、ミリーと穏やかな最期を遂げたのは良かったなと思いました。

天使は一体何だった?

この天使一体何だったのでしょうね。

血を吸い太陽の光を浴びられないところはまるで吸血鬼です。

にわのき
にわのき
定番設定の十字架は大丈夫だったのかな?

この天使、人間世界に溶け込める姿の吸血鬼ではありません。

今まで洞窟生活をしていた時は、夜中にこっそり動物を襲って生きていたのだと思います。

砂嵐でふさがれていた入口が開くまでは何年も寝ていたのかもしれません。

とにかくこの生物にとって、司祭は久しぶりの人間だったはずです。

  • 天使を島に連れて行けば、皆の病気が治り永遠の命を手に入れられると思った司祭
  • 島について行けば司祭が自分を天使とあがめ人間を用意してくれると思った天使

2人の利害が一致し、木箱に忍び込んで賄賂(現実的…)を渡して島までやってきました。

でもせっかく島まで来たのに始めの頃はお預けを食らいます。

夜中に遊んでいたウォーレンたちを目の前にしても我慢です。

そして嵐の中、島に繁殖した猫で飢えをしのぎします(多すぎ!)

司祭の計画の為に人間を襲うのを我慢していたのか、もしかしたら血にこだわりがなく空腹にもならないのかもしれません。

特注で作ったとみられる祭服を着こなし、ここぞというところで羽を広げたパフォーマンスはなかなかの天使ぶりでした。

教会にいた人たちが吸血鬼化して訳が分からず襲い始めるのですが、なぜか天使まで暴走して民家の人間を襲い始めます。

血を吸い始めると夢中になるみたいで、エリンに羽根を切られても痛覚がないのか気づかず、気が付いたら羽根がボロボロになっていて怒っていました。

隠れるところがないと判断して日の出前に遠くへ飛んで行ったのは、なかなかの知性ですが、リーゼが「足の感覚がなくなった」と言っていたので、途中で燃えてしまったのでしょう。

超越した魂のリーゼに号泣

リーゼの全ての行動に心が洗われます。

  • 事故で歩けなくなっても前を向いて教会に通う姿。
  • 自分を銃で撃ち下半身不随にしたジョーに会いに行く勇気。
  • 「憎いけど許す」の言葉。
  • 両親の心の平和を祈る姿

こんな出来た子います?

「憎いけど許す」って普通はできません。かなり難しいですよね。

でもこのリーゼの許しがジョーを救います。

ジョーの禁酒会の参加でライリーも変わろうと思います。

たった一言で正の連鎖を作り上げたリーゼは凄い!

 

カヌーに着いたとき、燃える町を見てリーゼは死にゆく両親に祈りの言葉をささげます。

なぜかここが一番の号泣ポイントでした。

人はやっぱり最後は安らかに逝きたいものだと思います。

でも天使計画に加担した両親は後悔の中死んでいくかもしれません。

燃える火を見て両親の名前を泣き叫ぶのではなく、両親の心の平安の為に祈る。

さらに後悔の中にいたウォーレンにも救いの言葉をかける。

にわのき
にわのき
まさにリーゼこそ天使さま!

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