この記事は、Netflixで配信中の韓国ドラマ「ムーブトゥヘブン: 私は遺品整理士です」1話についてネタバレ・登場人物・感想をまとめています。
「ムーブトゥヘブン: 私は遺品整理士です」は遺品整理を通して故人の想いを知り、それを残された人たちに届けるという心温まるドラマです。
ネタバレが多く含んでいますので、ネタバレしたくない方は注意してください。
それでは内容について詳しく説明していきます。
ムーブトゥヘブン: 私は遺品整理士です【1話】ネタバレ
事故
夜中、1人暗い工場内で機械を動かそうとしていた青年は、操作異常を起こした機械に足を挟まれてしまいます。
そして足を引きずりながら、狭い寮に帰りベッドに倒れこんだ青年はそのまま1人暗い部屋で息を引き取りました。
遺品整理
アスペルガー症候群のハン・グルは驚異的な記憶力で水族館の魚たちの状態も飼育員以上に理解している為、魚たちの異変にもすぐに気が付くことができます。
そんなグルの家の隣には10年以上も付き合いのあるユン・ナムという名の女の子が住んでおりグルの良き友であり良き理解者です。
グルと父ハン・ジョンウは自宅で遺品整理の仕事をしています。
ある日ジョンウとグルは依頼を受け、会社の寮で1人亡くなったという青年の遺品整理に向かいます。
酷いけがを負ったのにもかかわらず治療しなかったために命を落としたとのことでした。
グルたちは、青年が生前使っていた物を1つ1つ確認しながら、亡くなった青年の人柄や遺された想いを想像します。
- 青年の名前はキム・ソヌ
- 毎日同じコンビニで買っていたおにぎりにレシート
- リュックの中には制汗スプレーと爪切りと下着
- 高校を卒業してすぐインターンとして働き始め、最近は大学に行くために勉強
- 一番の夢は正社員になる事
- 痛みに耐えながら息を引き取るときも見上げていただろう天井の星の模様
遺品整理が終わるとまだ若かったソヌの残した遺品を、彼の両親に渡そうと病院にある葬儀会場に向かいます。
葬儀会場
葬儀会場に着くと、ソヌの会社の上司たちがソヌの両親に、ソヌは無断欠勤をした挙句に寮で死んでいたから労災ではないと言いお金を包んで手渡していました。
ソヌの会社の上司たちの一方的な説明で、耳が聞こえず喋れないソヌの両親は戸惑っていました。
ジョンウがソヌの遺品を両親に手渡すと、2人はそれを泣きながら受け取り箱のふたをあけました。
箱の中にはソヌの携帯が入っており、母親が携帯を手に取ると彼が死ぬ直前に交わした会社の上司とのメールのやり取りが表示されました。
- 故障していた工場の機械の様子をソヌ1人に確認に行かせたこと
- 工場でケガをした為病院に行きたいと休みを訴えたが休まない方がいいと言われたこと
- 労災になる事を恐れて作業中のケガを口止めされたこと
- 結局病院に行かずに出勤すると答えた最後のメール
ソヌの母親は、息子に何があったかを理解します。
ソヌの上司たちは作業中の事故を隠蔽する話をしており、ソヌの事故死について迷惑そうに話していた為、グルの父はグルを外に連れて行こうします。
その時「ソヌの両親が田舎者で耳が聞こえず喋れない事に感謝しよう」と話しているのを聞いたグルの父親は、怒って上司の1人を母親の所へ連れていきました。
そして母親に手話でソヌの上司に自分の気持ちを伝えるように言います。
母親は上司に「ケガしたのが、あなたたちの仲間でも同じことをしましたか?」と聞き、「息子の命でお金は受け取らない」と封筒のお金を突き返すのでした。
最愛の子
葬儀会場の外で待っていたグルは看護婦さんがつけていた缶バッチを見て、ついていきます。
胸についていた缶バッチが何処に売っているのか聞こうとしたのですが、上手く伝わらず悲鳴をあげられ警備員室に連れていかれてしまいました。
迎えに来た父ジョンウは、不安からパニックになり水族館の魚の生態をしゃべり続けるグルを落ち着かせます。
ジョンウは、バッチをソヌにあげたくてどうしても欲しかったというグルを愛おしく思い抱きしめます。
ソヌの母親は遺品の中の通帳をみました。
それは膝の悪い母親と白内障を患う父親の為に毎月貯めたお金でした。
ソヌは受験勉強を始め、正社員になったら生活を支えるつもりでいたのです。
グルはソヌの葬儀会場に行き、看護士からもらった「最愛の子」と書かれたバッチをソヌのリュックにつけるのでした。
突然の別れ
グルの父ジョンウは、水槽を前に座り魚を見ているグルに弁護士の所へ行く用事ができたから一緒に行こうと言いますが、「魚を見ている」と動ないグルを残して出かけていきます。
弁護士事務所をでて、グルの元へ向かう途中ジョンワは急に胸を抑えて倒れてしまいました。
そしてジョンウは最後の力を振り絞ってグルに電話をします。
一方病院の水槽の前にいたグルは警備員に外へ出され、車でジョンウを待っていると電話がかかってきました。
そしてどうして迎えに来ないと問うグルに「ごめんな。」とジョンウが苦しそうに話し電話が切れてしまいます。
かけなおしても繋がらないグルは不安から水族館の魚の生態をしゃべり始めます。
そして不意に運転免許所を取り出し、「シートベルトを締めます」と一つ一つの動作を口に出して確認しながら「お父さんを探しに行きます」と運転し始めました。
制限速度をしっかり守って運転する車の速度にイライラした後ろの車がグルの車を抜かした時に荷台にあったビニールがフロントガラスに飛んできて視界を塞いでしまいます。
車を停めたグルは車内で耳を抑え気持ちを落ち着かせようとします。
父ジョンウを運んだ救急隊員がグルに電話をしても気が付きません。
やがて警察官が来ましたが、窓をあけることができません。
予期せぬ事態にパニックになり頭を両手で押さえていたグルは、窓ガラスを叩く音にふと窓をみるとそこにナムがいたのです。
やっと窓を開け「言いつけを破って一人で運転したからお父さんが迎えに来ない」と言うグルに、ナムはグルを抱きしめ泣きじゃくりながら父ジョンワの死を知らせるのでした。
葬儀が終わり納骨を拒んだグルは遺骨を家に持ち帰り、父ジョンウが弁護士事務所に行く前に「いつもお前のそばにいる」と言った言葉を思い出し「お父さんはいつもそばにいます。」「お父さんはいつもそばにいます。」と繰り返し骨壺を抱きしめるのでした。
突然の来客
しばらくして落ち着くと、グルの家に一人の男性が訪ねて来ました。
グルの家にいたナムが、チャイムが鳴り出ると見知らぬ男性が立っていました。
そして男性は家にずかずかと上がり込み戸惑うナムとグルに「今日から俺がこの家の主だ」と言うのでした。

ムーブトゥヘブン: 私は遺品整理士です【1話】登場人物
1話「ムーブトゥヘブン」で見送られた方
キム・ソヌさん
高校を卒業してインターンとして働き始め、給料は両親の病気を治すために貯金。
最近は正社員になって両親を養うために大学に行こうと勉強中だった。
仕事帰りにコンビニに行き、気になる女性店員と会う事が密かな楽しみだった。
登場人物 | ||
ハン・グル | タン・ジュンサン | 驚異的な記憶力の持ち主。予想外の事がおきると魚の生態を喋り続ける事で外の世界を遮断する。 |
ユン・ナム | ホン・スンヒ | グルの隣の家に住む幼馴染み。グルの良き理解者。 |
ハン・ジョンウ | チ・ジニ | グルの父親。遺品整理士の仕事をグルとしていたが、病死。 |
チョ・サング | イ・ジェフン | ジョンウが亡くなった後突然現れ、グルの家に住み着く。 |
原作・制作:キム・ソンホ、ユン・ジリョン
ムーブトゥヘブン: 私は遺品整理士です【1話】感想
未来を夢見て頑張っていたのに、どんな思いで死んでいったのか。
ソヌさんの荷物が少なったのも、贅沢はせずにご両親の病気を治す為や大学に行くためにお金をためていたんですね。
そんな毎日の中で仕事帰りに寄るコンビニの店員さんに会うのがソヌさんにとってとても大切な時間だったのが、机の中に大切にしまってあったコンビニのレシートからも伝わります。